クラブ活動ブログ
Club Activities Blog
京都鴨川ライオンズクラブ
「子どもたちを京おどりに招く会 実施報告」
駒井 靖司
2015-05-01

4月2日、京都鴨川ライオンズクラブ(田端俊三会長、84名)は京都市と共催で「子どもたちを京おどりに招く会」を実施した。これは平成26年2月に“京都をつなぐ無形文化遺産”第二号として「京・花街の文化-いまも息づく伝統伎芸とおもてなし」を京都市が選定したことを受け、その普及啓発事業を当クラブの青少年健全育成事業と位置付け取り組んだものである。
京都には現在、祇園、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の5つの花街(かがい)が現存しており、約250名の芸舞妓がお茶屋のお座敷などで最高のおもてなしを提供している。芸舞妓は300年以上の長きにわたり日本舞踊などの伝統伎芸と着物や装飾品などの伝統的ないでたちや独特の京言葉で今も顧客をもてなしている。常連客のみ上がることを許されるお茶屋や出張を専門とした仕出し料理店など京都独特の商慣習と相まって他には類を見ない極めて高いホスピタリティを産み出し、今も最高のおもてなしを提供しており国内外から高い評価を得ている。これらは古い慣習を守り続けてきたからこそであり、現在も中学卒業前後の少女に対して極めて厳格な教育や指導がなされそれに耐え抜いた人だけが舞妓になれるというルール(=「徳育」)を守り続けてきたからである。
各花街では春と秋に舞踊のお披露目会があり、芸舞妓はこのお披露目会に向け伎芸向上の為日々お稽古に励む。このお披露目会(宮川町では春に京おどり、秋にみずゑ會が開催される)には普段お茶屋に行く機会の無い人達も気軽に参加する事が出来、芸舞妓を間近に見ることができる。今回は五花街の一つ「宮川町」の協力を得て小学生向けの特別プログラムを実施した。今回参加された小学生は京都市のプレスリリースを掲載した産経新聞、読売新聞、朝日新聞、京都新聞の記事や京都市が発行するきょうと市民しんぶん、GOGO土曜塾を見て申し込んで来られた京都市内在住もしくは京都市内の小学校に通う小学生高学年とその保護者175組350名。満席の宮川町歌舞練場は普段とは一風違う観客の熱気に包まれた。当クラブからはL、LL、一般のボランティア総勢34名が会場への案内や受付、会場内の誘導に奔走した。司会は京都の朝の顔(声)ラジオパーソナリティー佐藤弘樹氏。門川京都市長、田端京都鴨川ライオンズクラブ会長、坪倉宮川町お茶屋組合長の挨拶に続き、京都五花街を紹介する映像が流れ今年の「京おどり」から二場を披露したほか舞妓さんによる楽器の紹介や当日来場された小学生から募った質問で舞妓さんへのインタビューを実施したり大道具の説明では実際に「せり」を小学生に体験させたり会場は大いに盛り上がった。門川大作京都市長は終演まで同席される熱の入りようで次年度以降の開催を強く要望された。地元放送局や新聞社も取材に来られマスコミも当事業を大きく取り上げることとなった。
我々は40年以上の長きにわたって賀茂川西畔の「半木の道」紅枝垂桜の植樹および維持管理と施設の子どもたちをアイススケートに招く会を実施してきたが、今回新たに当事業を継続事業として取り組むことを決め京都市に一年越しでアプローチしてきた。京都市が取り組む五花街保全の事業に協力することは京都市内の小学生に花街や舞妓の現状を正しく理解し「徳育」面で教育の一助となる事、ひいては京都の貴重な観光資源である「舞妓」を京都から少しでも多く輩出する事につながるものであると期待している。

当日の様子をダイジェスト映像でごらんいただけます
https://www.youtube.com/watch?v=EJUpibwJmUw

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